Jw_cadの電気図面についてお探しですね。
広告
Jw_cadで電気図面・単線結線図を描くコツ|記号の使い方と作図の基本
Jw_cadは無料で使える汎用CADとして人気がありますが、実は住宅や小規模な建物の電気図面や単線結線図を描くのにも十分使えます。
電気設備図を描くときは、ただ線を引けばいいというわけではなく、JISで決められた記号を使って「誰が見ても読み取れる図面」にすることが大切です。
この記事では、Jw_cadで電気図面を描くための基本的な考え方と、記号の使い方について、初心者の方にも分かりやすく説明していきます。
1. 電気図面を描く前に知っておきたいこと
Jw_cadで電気図面を描き始める前に、まず「どんな図面を描くのか」をはっきりさせておくことが大事です。
電気図面にはいくつか種類があります。
たとえば、建物の平面図の上に照明やコンセント、スイッチ、配線を描き込む「電気設備平面図」、受電設備から分電盤、負荷までの電気のつながりを簡単な線で表す「単線結線図」、分電盤の中の回路構成を示す「分電盤結線図」などです。
これらは一見似ていますが、目的がそれぞれ違います。
位置関係を示す図面と、電気系統のつながりを示す図面では、描き方の考え方も変わってくるので、まずは用途をしっかり分けて考えましょう。
電気設備平面図を描くときは、建築の平面図(意匠図)を下敷きにして、その上に電気設備の情報を重ねていくのが一般的です。
壁や扉、部屋の名前、寸法といった建築情報を見ながら、照明器具やコンセントをどこに置くか決めて、配線のルートを描いていきます。
このとき、下敷きにした建築図面を間違って編集してしまわないように、建築図のレイヤは「表示だけ」にしておくと安心です。
Jw_cadは設備専用のCADではありませんが、下地の図面をうまく使って、記号・線の種類・文字を整理すれば、実際の仕事でも使える読みやすい電気図面が作れます。
単線結線図を描く場合は、平面図とは違って、機器がどこにあるかよりも「電気的にどうつながっているか」を優先して表現します。
たとえば、受電点、開閉器、変圧器、分電盤、遮断器、負荷などを線でつないで、電圧、容量、幹線のサイズ、回路番号などを文字で書き込んでいきます。
三相3線式や単相3線式のように、実際には何本もある配線を、単線結線図では1本の線で簡単に表すため、記号と注記の意味がとても重要になります。
Jw_cadで描くときは、図面全体の見やすさを意識して、機器の並び方や文字の位置を整えるようにしましょう。
2. レイヤ・線種・文字の設定を整えて作業しやすくする
Jw_cadで電気図面を効率よく描くには、描き始める前の「レイヤ設計」がとても大切です。
Jw_cadにはレイヤグループとレイヤという仕組みがあって、建築図、電気設備、弱電設備、注記、図枠などを分けて管理できます。
たとえば、建築平面図をグループ0、電灯・コンセントなどの電気設備をグループ1、弱電や通信設備をグループ2、図面枠や表題欄を別のグループにしておくと、表示・非表示の切り替えがすごく楽になります。
修正するときや印刷するときに、必要ない情報を隠せるので、図面の見やすさと作業のスピードが全然違ってきます。
電気図面では、機器の記号、配線、文字の注記を全部同じレイヤにまとめてしまうと、後で修正するときに扱いにくくなります。
照明器具、コンセント・スイッチ、配線ルート、分電盤、回路番号、注記といった要素を分けておくと、特定の情報だけを確認したり、印刷の線の太さを調整したりしやすくなります。
特に単線結線図では、主回路、制御回路、機器記号、仕様の文字を分けておくと、容量変更や回路の追加があったときでも、修正する範囲を限定できます。
レイヤの名前は会社や案件ごとに統一して、できればテンプレートファイルとして保存しておくと便利です。
線の種類と色の設定も重要です。
Jw_cadでは線の色ごとに、画面での表示色や印刷時の線の太さを設定できるので、主幹線を太く、分岐回路を細く、注記の文字を読みやすい太さにするといった調整ができます。
電気配線では実線、破線、一点鎖線などを使い分けることがありますが、線の種類の意味が図面の中で統一されていないと、工事をする人や確認する人が間違って読んでしまう原因になります。
文字についても、回路番号、電線のサイズ、器具の名前、盤の名称などで大きさをそろえて、印刷したときにちゃんと読める大きさにしておくことが大切です。
画面上では見えていても、A3やA4に出力すると文字が小さすぎることがあるので、早めにPDF出力や試し印刷をしてみると失敗を防げます。
3. 電気記号・シンボルを活用して図面のクオリティを上げる
Jw_cadで電気図面を描くとき、電気記号やシンボルをうまく使うと、作業時間も図面の品質も大きく変わります。
コンセント、スイッチ、照明器具、分電盤、配線、接地、遮断器、変圧器などの記号を毎回手で描いていると、形が少しずつ変わってしまって、図面全体の統一感がなくなります。
Jw_cadでは、よく使う記号を「図形」として登録しておいて、必要な場所にポンと呼び出して配置できます。
ネット上で配布されている.jwsや.jwk形式の電気シンボルを使う方法もあって、JIS C 0303などの規格に沿った記号を選べば、誰が見ても分かりやすい図面になります。
図形登録を使うときは、単に記号を保存するだけじゃなくて、配置するときの「基準点」を意識することが大事です。
たとえばコンセントの記号なら壁に合わせやすい位置、照明器具なら中心点、盤や開閉器なら接続線を引き出しやすい位置を基準にして登録しておくと、配置した後の微調整が少なくて済みます。
読み取り点をちゃんと作っておけば、配線をつなぐときに端点を拾いやすくなって、「線が微妙に届いてない」「記号と配線がずれてる」といったミスを減らせます。
電気図面は見た目以上に接続関係の正確さが大事なので、シンボルを登録する段階で使いやすさを整えておくのが実務的です。
単線結線図では、図形登録に加えて「線記号変形」を活用すると効率が上がります。
線記号変形というのは、線に沿って特定の記号やパターンを配置できるJw_cadの機能で、高圧単線結線図や引出線、配線記号の作図に使われることがあります。
遮断器や開閉器などの記号を線上にきれいに並べて配置できるので、手作業で位置を合わせるよりも整った図面にしやすくなります。
ただし、配布されている記号データには古い規格や独自の表現が含まれている場合もあるので、使う前に図記号の意味を確認して、自社や提出先のルールと合っているかをチェックしましょう。
電気記号を活用するときは、見た目の便利さだけじゃなくて、図面を受け取る相手の読みやすさも考える必要があります。
たとえば、同じコンセントでも一般用、接地極付き、防水型、専用回路用では記号や注記を分けるべきです。
スイッチも片切、3路、4路で意味が違いますし、単線結線図では遮断器の定格電流や極数、変圧器の容量、電線のサイズなどの情報が欠かせません。
記号だけで伝わらない情報は、文字の注記や凡例で補います。
図面の隅に記号の凡例をまとめておくと、工事する人や発注する人が確認しやすくて、図面全体の信頼性も高まります。
4. 作図の手順と確認ポイントを押さえてミスを防ぐ
Jw_cadで電気設備平面図を描く場合は、下敷きになる建築図面を整理して、レイヤを分けて、記号を配置して、配線を描いて、最後に注記と回路番号を整えるという流れで進めると作業が安定します。
最初に分電盤や主要な機器の位置を決めてから、照明、スイッチ、コンセントを配置すると、配線ルートの考え方が整理しやすくなります。
照明器具は部屋の中心や天井伏図との関係、スイッチは出入口や動線、コンセントは家具の配置や使う機器を考えて配置します。
Jw_cadでは、複写、移動、回転、伸縮、複線といった基本コマンドを使いこなせば、同じ記号を連続で配置したり、配線を調整したりするのが効率的になります。
単線結線図の場合は、左から右、または上から下へ電気の流れが分かるように構成すると読みやすくなります。
受電点から主開閉器、変圧器、幹線、分電盤、分岐回路へと順番に並べて、各機器の定格や回路番号を近くに書き込みます。
線が交差しすぎると接続関係が分かりにくくなるので、必要に応じて段を分けたり、引出線を使ったりして整理します。
接続している交点と、単に線が交差しているだけの箇所ははっきり区別する必要があります。
黒丸などの接続点記号を使う場合は、図面の中でルールを統一して、誤解を招かない表現にすることが大切です。
出図する前には、記号の種類、配線の接続、文字の読みやすさ、レイヤ表示、印刷の線幅を必ず確認しましょう。
特に初心者が見落としやすいのは、シンボルと配線が画面上ではくっついているように見えても、実際には端点がずれているケースです。
また、他の会社から受け取った図面では、ブロック図形や個別の線幅が設定されていて、線の色や太さを変更しても反映されない場合があります。
そんなときは属性を確認して、必要に応じてブロック解除や線幅設定の見直しを行います。
PDF化するときは、Microsoft Print to PDFなどを使って出力確認を行って、文字の大きさや寸法端部の点が印刷で消えていないかも見ておきましょう。
Jw_cadは無料で導入しやすくて、日本語の情報も多いので、電気工事会社やCADオペレーターが電気図面・単線結線図の作成を始めるには扱いやすい選択肢です。
ただし、自動配線、部品表の自動作成、干渉チェック、積算連携などは設備専用CADのほうが得意です。
住宅や小規模な建物の図面、既存図面の修正、簡単な単線結線図ならJw_cadで十分対応できますが、大規模な案件や提出形式が厳密に決まっている案件では、専用CADとの使い分けも検討しましょう。
まずはレイヤ、記号、線の種類、注記のルールを整えて、誰が見ても意味が伝わる図面を作ることが、Jw_cadで電気図面を活用する第一歩です。
広告
